渋川六座の一であり、この地は古くは巨麻荘（こまのしょう）といわれ河内国諸蕃の大狛連（おおこまのむらじ）の住地と伝えられています。

こちらの祠には十数体の地蔵尊が祭られていて、いまは安産地蔵と言われています。

顕証寺は、真宗西本願寺別院で連枝（れんし）の格式をもち、河内十二坊の総支配をつとめました。

長瀬川はもと大和川の本流で、大和川の付替え後は井路川となり、大阪、淀などへの往復で賑わいました。

真宗東本願寺の別院、久宝寺村の森本七郎兵衛貞治ら一七人衆は、東西本願寺の分立に際し、東本願寺教如上人に属したため、村を出て八尾御坊を建立しました。
また、寺内町をつくり八尾発展の基を築きました。

明治に河内県役所が大阪市鈴木町に設置され、同年役所は当地大信寺（八尾御坊）へ移されました。
対面所が役所にあてられていました。

八尾寺内町の鎮守で、「八尾の天神さん」といわれ、祭神は天穂日命（あめのほひのみこと）と菅原道真で慶長年間に片桐且元（かたぎりかつもと）が創建したといわれています。

現在の大阪東信用金庫本店の敷地は、八尾寺内町を建設した森本七郎兵衛貞次（行誓居士）の旧宅跡でした。

ここは八尾寺内町の東口に当る場所で、立派な道標が残っています。
その案内先表示には玉造、天王寺、信貴山などの近隣の地名のほか奈良、伊勢と遠方の地名も書かれています。

旧信貴道に面した長柄神社は、旧庄内村と東郷村の境にあり、祭神は事代主命で、別に八言（やえ）事代主神とも言われ、大国主命の子とされています。

この地一帯は古くから矢作連（やはぎのむらじ）の居住地で、その祖神を祀っています。

八尾街道は奈良街道の平野東交差点から分れて久宝寺、八尾の寺内町を通り、老原交差点で再び奈良街道に合流する道です。
恩智街道は東高野街道の恩智神社鳥居下から分かれて曙川を通り、ＪＲ「八尾」駅までの道です。
両街道は明治時代には重要な街道として交通量が多く、荷車、自動車も往来したとの記録が残っています。

行基菩薩の作った河内七墓の一つ。
池を掘り橋をかけ布施屋を設けて仏教の布教と共に人々の苦悩を救いました。
植松共同墓地も其の一つと伝えられています。