『安中新田分間絵図』は、安中新田の支配人であった植田家に伝わった史料です。新田全体の正確な測量を基に作られた縮尺地図で、初期の安中新田の実態を知る格好の歴史資料です。
現在の縮尺に直すと約300分の1という極めて細密で、巨大な絵図です。長瀬川の流域に沿って南北の帯状に広がる約2km弱の範囲、現在の久宝寺1丁目、高町、栄町2丁目、安中町2・3・4・5・9丁目、植松町1・2・3・4丁目、相生町1・4丁目、南本町9丁目が相当するものと考えられます。 耕地を一区画ごとに詳細に記述し、耕地幅が明記されています。その他、道、墓、地蔵、長瀬川や水路、架かる橋などの情報が加えられています。
絵図は、正徳元年(1711)2月に、安中新田の支配人であった庄屋兵左衛門と肝入長兵衛が、新田経営のために作成し、翌年に柏原村の忠右衛門と清兵衛が絵図を改めています。
[八尾市指定文化財:平成21年3月23日指定]
指定文化財 | 市指定文化財 |
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時代 | 江戸 |
小学校区 | 永畑小学校区 |
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