十三峠付近からの眺望
十三峠の石仏
①大阪玉造から深江、高井田を経て、神立から大和の龍田に越える峠をいう。文久3年(1863)8月、伴林光平が、大和天誅組の旗上げの時、大阪玉造に和歌の教授に来ていて、十六日の夜半その通知をうけて、直ちに脚気の重い足を引きずるようにして、急ぎこの十三峠を越えて、大和畝傍にかけつけたのである。大阪玉造と大和龍田方面とを結ぶ最も重要な街道筋の峠に当る所である。明和2年の峠の地蔵と天理教小寒さんの碑がある。【出典:『八尾の史跡』(棚橋利光・八尾市市長公室 市政情報課・八尾市郷土文化研究会、1999年)】
②十三峠の石仏:十三街道は、八尾市神立と平群郡を結ぶ道筋で、近世には大坂から伊勢参宮のルートとしても賑わった。その峠には旅人安全を願って福貴畑の村人により立てられた地蔵石仏(明治2年:1765)があり、街道の道標(元禄2年:1689)や松尾寺への道しるべも並んでいる。峠の北側には名称の起こりとなった十三塚があり、重要文化財に指定されている。このルートは「業平道」とも呼ばれ、平安初期の歌人で六歌仙の一人、在原業平が天理より神立の女性の元に通った道ともいわれる。平群町では、中部コース「十三街道と業平ロマンの道」の愛称で案内板を整備している。【出典:『木製説明板』(平群町福貴畑)】
指定文化財 | 未指定 |
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時代 | 不明 |
関連する文化財など | 十三峠の石仏、十三塚、十三街道(十三街道と業平ロマンの道)、神立茶屋辻 |
駐車場 | 現場 約20台(信貴生駒スカイライン) |
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見どころ | ①現場:尾根伝いの木々は素晴らしい森林浴を感じさせる。森林に囲まれ、西側には大阪平野が望める。特に、夜景は素晴らしく、デートスポットになっている。展望広場があり、ハイキングコースの休息場。 ②道中:十三街道水呑地蔵方面への道中に、「府民の森みずのみ園地」の入口があり花木の中を散策できる。道中、小川のせせらぎと並行して、急阪の沿道に地蔵石仏が並んでいる。また、自然公園道が八尾市内~十三峠~奈良へと結ぶ。視界がひらくと、大阪平野が眼下に眺望できる。神立茶屋辻~水呑地蔵尊~十三峠までの坂道は、数回の休憩を必要とするほど、かなりの急斜面が続きます。西信貴ケーブル「高安山」駅から生駒縦断歩道(信貴生駒スカイライン併走)を進むルートは、徒歩約60分…尾根つたいの展望は素晴らしく、遠くは明石大橋あたりまで望める。 標識:数か所有。 |
備考 | 最寄りの史跡など:十三街道、神立茶屋辻、高安城跡 等 |
小学校区 | 高安小学校・中学校区 |