ガード
城東貨物線は吹田市の吹田操作場から南下し放出(はなてん)に至る北線が昭和四年(一九二九)三月に、また放出―加美―竜華(りゅうげ)(現在のJR大和路線久宝寺付近)間の南線が昭和六年八月に、それぞれ貨物専用線として敷設された。その後、昭和十三年十月に竜華操作場が創設され、関西線、臨港線、和歌山線、城東貨物線からの貨物は、すべてここで仕分けされることとなった。一方、現在の八尾空港の前身にあたる大正飛行場が第二次大戦中に軍用飛行場となり、航空廠(こうくうしょう)が設置されたのにともない、竜華から加美・長吉を経て同廠に連絡する軍用鉄道線が敷設され、軍用機材を同飛行場へ輸送する役割を担った。沿線のお年寄りによると、田んぼの中に一直線に線路が光っていた。戦争が激しくなってくると、夜中に有蓋・無蓋の貨物列車が絶えず行き来するようになり、兵器や人を運搬していると思ったが、軍の機密を話すと拘束されるので、誰も知らないふりをしていたという。【出典:『平野区誌』(平野区誌編集委員会、平野区誌刊行委員会 平成十七年五月二十一日発行)】より抜粋 JR阪和貨物線廃線跡地を活用したまちづくり校区内の3箇所で市道と交差しているJR阪和貨物線(関西線八尾~杉本町)の鉄道事業が、平成21年3月末をもって廃止されました。総延長11.3kmのうち、八尾市域分としては約500mの区間となります。【出典:『竹渕小学校区地域レポート』(平成21年6月 コミュニティ推進スタッフ2009年)】より抜粋
廃線
指定文化財 | 未指定 |
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時代 | 昭和 |
見どころ | 一級河川平野川の上を廃線鉄橋がわたる廃線風景、線路の側面には雑草が茂る。市域には錆びた線路が残るが南方向(大阪市域)には線路が撤去された区間もある |
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備考 | ①市内唯一の廃線が残る 久宝寺から北方向(放出)までの間はJR阪和貨物線が改修、高架工事で「おおさか東線」となり2008年より運営されている。 ②八尾空港(旧大正飛行場)の西側、八尾市域及び大阪市域は航空廠(こうくうしょう)の敷地であった。そのためこの市域には昭和三十年代までは航空廠の門柱やプラットホームなどが残っていたが、阪和貨物線からの線路はすでに撤去されていて、当時を知る人は見当たらない。 |
小学校区 | 竹渕小学校区 |