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じょうこうじ
常光寺

歴史遺産

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常光寺山門
常光寺山門

臨済宗南禅寺末で「八尾の地蔵さん」で名高い。行基の創建で聖武天皇の勅願所であった。南北朝の戦乱で焼失したが又五郎大夫藤原盛継が再興した。足利義満が参詣し、造営の材料を寄進し額を書いた。 大阪(坂)夏の陣には金地院崇伝の抱え寺として保護され、藤堂高虎はこの寺の縁側で敵の首実検をし、今でも血天井として残されている。 寺宝も多く家光以降の歴代将軍の朱印状がある。八月二十三日、二十四日の地蔵盆は名高く、河内音頭による盆踊りは河内の名物である。【出典:『史跡の道・説明石板』(八尾市郷土文化推進協議会・八尾菊花ライオンズクラブ・八尾市教育委員会、1983年)】

*石板の説明には一部現状と異なる場合があります。

又五郎大夫藤原盛継
又五郎大夫藤原盛継

①八尾地蔵―常光寺は八尾地蔵としても知られている。本尊は勿論地蔵菩薩像で、法丈160cmの木造である。寺伝によると、小野篁(おののたかむら)が彫った地蔵像と伝え、美しい像容の地蔵像である。常光寺は閻魔大王(えんまだいおう)像も安置されていて、閻魔大王と親しいといわれる八尾地蔵の舞台を構成している。いずれも、室町時代前期から中期の製作と推定されている。八尾地蔵と閻魔大王が親しかったことは狂言「八尾」に語られている。八尾の近在に住居している人が冥土に行くが、八尾地蔵の手紙をもっていたため、六道の辻から返されて、九品の浄土へ送られることになったという。【出典:『八尾の史跡』(棚橋利光・八尾市市長公室・八尾市郷土文化研究会、1998年)】  
②常光寺の石仏:石地蔵―もと庫裡の玄関前に祭られていた。今は水子地蔵として水子堂にまつられている。総高153cm、花崗岩で作られた地蔵。像高105cmある地蔵立像である。像の左右に次の銘文が彫られている。 奉法華千部成就□□阿弥妙法蓮華経  永禄元年戌午七月廿四月□□□□□□ 敬白 【出典:『八尾の史跡』(棚橋利光・八尾市市長公室・八尾市郷土文化研究会、1998年)より抜粋】   
③八尾地蔵盆踊り―古くから毎年8月23日・24日の両日地蔵盆会が厳修され、夜には盛大に盆踊りが行われています。 常光寺の盆踊りは、600年といわれる長い間中河内地域に定着し、中河内の盆踊りといえば、先ずは「常光寺の地蔵盆踊り・流し節」といわれるほどの人々に親しまれています。 南北朝時代、地蔵堂が荒廃したため室町・至徳年間、足利義満がこのお寺を祈願所として伽藍を再建するときに、材木を運ぶ木遣り唄として唄われたのが今に伝わる「流し音頭」であって、河内最古の音頭として河内音頭の原型とも言われています。 平成8年には、環境庁の「残したい、日本の音風景100選」に選ばれています。【出典:『常光寺』案内書より抜粋】
④八尾地蔵大般若会―毎年4月に行われ、境内に特別にしつらえた長さ50m、高さ2mの回廊を、赤青鬼、閻魔大王、七如来、地蔵菩薩の面をつけた人や、僧侶、稚児が練り歩き、地獄極楽絵巻を今に伝えています。 大般若経を転読し、地蔵菩薩による厄払いをして、家内安全、町内繁盛を祈る儀式で、明治の末に始まり、戦争で一時中断しましたが、戦後すぐに復活しました。 稚児が散華でまきちらす蓮華を形どった紙や地蔵講の人たちがまくモチを見物人が歓声を上げ、争って奪い合う光景が見られます。 般若会の行われる4月24日は、地蔵菩薩の命日で、24日が休日でない年は直近の休日に行われています。【出典:『常光寺』案内書より抜粋】  
⑤血天井―大坂夏の陣に際し、当寺を中心に藤堂高虎(徳川方)と長曽我部盛親(豊臣方)との決戦の末、長宗我部方戦死者の首を廊下に並べ、高虎が首実検をしたと言う。後にこれを天井に上げ血天井として保存されています。【出典:『常光寺』案内書より抜粋】

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指定文化財未指定
時代奈良(伝)
関連する文化財など木造又五郎大夫藤原盛継像・木造地蔵菩薩立像・三門
施設情報①レンタルサイクル:近鉄「八尾」駅前にあり   ②トイレ:あり  ③印刷物:あり
駐車場数台
見どころ①現場:鐘楼あり。
   ・樹齢600年の大イチョウがあるが老木のため痛みが激しく上部は伐採されている
   ・立派な三門があり、仁王像もたっている。しかし三門は建立時期は定かでないが三百数十年経過していると思われ、痛みも激しくなり2011年9月より修復工事に着手する。
②八尾商店街、ファミリーロードのアーケードから少し入った所にお寺がある。商店街隣接のため、多種多様の商店が並んでいる
備考河内西国第三番霊場
小学校区八尾小学校区
所在地八尾市本町5丁目8-1
交通ルート近鉄「八尾」駅から徒歩約8分/近鉄バス・大阪市営バス「八尾市役所前」から徒歩約5分
最寄駅近鉄「八尾」駅/近鉄バス・大阪市営バス「八尾市役所前」
電話番号072-922-7749
FAX番号
HPアドレスhttp://jyokouji.com/index.php

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