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現在の大阪東信用金庫本店の敷地は、八尾寺内町を建設した森本七郎兵衛貞次(もりもとしちろべえさだつぐ)(行誓居士)の旧宅跡でした。森本は、もともと久宝寺寺内町の年寄[としより]でしたが、慶長(けいちょう)11年(1606)11月11日に仲間16名とともに代官の不法を訴えて立ち上がりました。しかし、徳川幕府は、代官らの肩を持ちました。一方、森本たちに対しては、新しい町づくりを許可します。これが八尾寺内町です。 八尾寺内町は、新しくつくられた真宗大谷派(東本願寺派)の八尾別院大信寺(やおべついんだいしんじ)を中心に町が整備されました。八尾寺内町は在郷町(ざいごうまち)として発展し、現在の八尾市の基盤づくりに貢献しました。 【出典:『史跡の道・ステンレス説明板』(八尾市教育委員会)】
*説明には一部現状と異なる場合があります。
八尾街道は平野で奈良街道(国道二十五号線)から分かれて、久宝寺寺内町、八尾寺内町、長八尾(南本町)を通って、老原で再び奈良街道に合流する重要な街道であった。ここは八尾寺内町の東口に当る場所で、立派な道標が残っている。その案内先表示には玉造、天王寺、信貴山などの近隣の地名のほか奈良、伊勢と遠方の地名も書かれている。西面には大きく町内安全とある。道案内をする道標が、旅の道中安全を願うのは通例であるが、さらに町内安全を祈願しているのは火災、疫病などから市民を守るためのものであろうが、今日でいえば安全都市宣言と相通ずるところがあり、貴重な道標である。 【出典:『史跡の道・説明石板』(八尾市郷土文化推進協議会・八尾菊花ライオンズクラブ・八尾市教育委員会、1984年)】
*石板の説明には一部現状と異なる場合があります。
八尾街道は奈良街道(国道二十五号線)の平野東交差点から分れて久宝寺、八尾の寺内町を通り、老原交差点で再び奈良街道に合流する道である。恩智街道は東高野街道の恩智神社鳥居下から分かれて曙川を通り、国鉄八尾駅までの道である。両街道は明治時代には重要な街道として交通量が多く、荷車、自動車も往来したとの記録が残っている。このようなことから、明治四十五年に大阪府がここに道標を建てたが、この交差点が整備される前は、辻の東側に倒れていたものを、老人センター建設を機に地元の人達の協力でここに移して保存されることになった。 【出典:『史跡の道・説明石板』(八尾市郷土文化推進協議会・八尾菊花ライオンズクラブ・八尾市教育委員会、1984年)】
*石板の説明には一部現状と異なる場合があります。
長瀬川はもと大和川の本流で古くはおよそ二〇〇メートルの川幅があり、人と物資の運搬で川舟が往復した。 宝永一年(一七〇四)大和川の付け替え後は井路川となり、八尾と久宝寺の人々の共同出資で剣先船が人や米、木材などを京橋まで運び、年貢米の運送や、大阪、淀などへの往復でにぎわった。 こちらの八尾側の方を八尾浜むこうの久宝寺側を船着場とよび、ともに祭礼のときのお旅所であった。【出典:『史跡の道・説明石板』(八尾市郷土文化推進協
議会・八尾菊花ライオンズクラブ・八尾市教育委員会、1983年)】
*石板の説明には一部現状と異なる場合があります。
山畑地蔵尊由来
本地蔵尊は、安永年間(1780年頃)山畑百二十九番屋敷地蔵に出現される。村人は、不思議な出来ごとゆえ、この村に縁ある地蔵尊とあると、合議の上当所に安置し、延命地蔵尊とし家内安全、病気祈願ことに子供の守護尊としあがめる。そして村人は、健康で過ごす喜びにひたり常に花線香の煙の絶えることなく信仰を深め文政十年(1827年)弘法大師を合祀し仮堂を建立する。その後明治二十五年(1892年)七月地元の発起人により村人有志とともに本堂を建立し、地蔵講をつくり、盛大に祭事を行う。昭和に至って二月講中山畑区世話人が引継ぎその都度修理復元しながら祭事を続けたが昭和五十四年(1975年)五月本堂の老朽化がすすみ屋根の雨漏り著しく世話人三十六名合議の末、山畑区の皆様の協力のもとに、弘法大師を復元し本堂を新築することになり心からの奉賛を受ける。七月二十二日、堂の解体を行うと二百年来村人をご守護くださった延命地蔵尊は、風化作用のためお姿は変わりはて復元の余地なし、世話人三十六名により二代目延命地蔵尊を迎え八月四日上棟、八月二十三日、開眼披露を行う。ご命日八月二十三日は、石段から境内一帯は老若男女で溢れるばかり、また子供の誕生ごとに奉納される提燈の数は、三百振を越える賑やかさである。この祭事は、守護される子供たちや延命を祈願する成人により永遠に引き継がれる。 山畑延命地蔵尊 ごくらくの山畑地蔵大菩薩 助けたまえやこの世さきの世 弘法大師(空海) くうかいの心のうちに咲く花は みだよりほかに知る人はなし 昭和五十四年八月吉祥日 継承 如月会 平成十四年八月吉祥日【出典:『山畑地蔵尊の由来・説明板』(如月会、2002年)】
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